最新の知識を学び、最高のパフォーマンスにつなげよう!
2018年2月3日(土)

スポーツコンディショニング講座  ~パフォーマンス向上のための最新コンディショニング論~

一原 克裕 氏  NPO法人 スポーツセーフティージャパン  MLBシアトルマリナーズ・マイナーリーグアスレチックトレーナー、  WBC中国代表帯同トレーナーを経て、現在、早稲田大学ほか中・高校サッカー部、プロゴルファー専属トレーナーとして活動

スポーツを長く安全に楽しむために、トレーニングと同じくらい大切なコンディショニング。ウォーミングアップやクールダウン、またセルフマッサージなどを行っている方も多いと思います。筋肉や関節のしくみを理解した上で、正しく行えば、パフォーマンスの向上やケガの予防につながります。
本講座は、スポーツをする方やスポーツ活動をサポートしている指導者等が、運動指導や体調管理に役立つ情報を得ていただくために開催しています。今回は、アスレティックトレーナーとして第一線で活躍されている一原氏から、最新のコンディショニングの理論についてご講義いただきました。
まずは、2人組で姿勢のチェックをして、お互いの身体のバランスを伝え合ってから、身体のしくみについてお話を伺いました。身体には「可動すべき部位」「安定すべき部位」があり、胸椎(可動)⇒腰椎(安定)⇒股関節(可動)⇒膝関節(安定)⇒足首(可動)と、交互に組み合わさっているとの解説がありました。そのため、体幹部が安定していないと力を出す上での支点を失い、うまくパワーが発揮できないので、どのスポーツ種目においても、体幹トレーニングが効果的だということがよくわかりました。また、日常動作でも、パソコン作業などで座り続けていると腕を体側から後ろに回すことがなくなり、さらに、長時間になれば股関節が固くなり、バランスが悪くなるというお話もありました。
後半は、体幹トレーニングの方法と、テニスボールを使ったセルフマッサージを体験しました。身体に疲労や痛みがあると、本来持っている能力を発揮できなかったり、ケガをしたり悪化させたりすることに繋がるので、日頃からコンディショニングを意識して身体を整えることが大切だと気付く機会になりました。


腹圧をかけてから可動域のチェック
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ランジで外側に負荷をかける体幹トレーニング