日本とアメリカの政治家のスピーチの違いとは
2014年3月2日(日)

放送大学連携講座 スピーチの文化差 ~レトリカル・コミュニケーションの日米差を例に~

講師 大橋理枝氏(放送大学准教授)

古今東西、歴史の重要な転換期には人々を説得し納得させるような名演説があります。例えば、アメリカの歴代の大統領が行った演説などがよく話にのぼりますが、どこが説得されて納得する要因かは文化によって違いがあります。今回は、異文化間コミュニケーションが専門の放送大学准教授・大橋理枝先生に、「他人を説得するために用いる言語・非言語的手段」であり、効果的な言語表現の技術である『レトリック』を使った、レトリカル・コミュニケーションの典型例のスピーチを日米で比較して、文化の差を探っていく講座を開講しました。
日米のスピーチの大きな違いは、アメリカは話し手が常に中心で、自分の考えを論理的、説得的に表現できること、また断定語や誇張表現が多く、どうクリエイティブなスピーチを構成していくかが必要だそうです。比べて日本は、聞き手を巻き込みながら感情に訴えかける表現を使ってスピーチを造り、控えめな表現、型どおりの文言や敬語表現などの形式重視型だそうです。
アメリカの「言葉で表現しないとわからない」という文化と、日本の「言葉にしなくても感じ取ってほしい」という文化の差がスピーチに表れるようです。アメリカは、教育課程でスピーチのやり方を学んでいくそうで、政治家たちが駆使するレトリックも多種多様です。「あの大統領が使ったフレーズはこんな効果があったのか」と、楽しく学べました。

0302_スピーチ①
熱心に聴く受講生
0302_スピーチ②
わかりやすい大橋先生の講義