講師に、児玉真氏[(財)地域創造プロデューサー、いわき芸術交流館アリオスCPO、東京藝術大学非常勤講師]と、箕口一美氏[サントリーホールプログラミングディレクター]をお迎えしました。
児玉氏からは、アウトリーチの歴史と、演奏家にとってアウトリーチ活動に必要な手法や考え方、伝え方を、箕口氏からは、演奏家にとってアウトリーチ活動をどう位置付けるかについてを、2日間にわたって、具体的に講義をしていただきました。
また、2日目には、トロンボーン奏者の加藤直明氏と、ピアニストで足立区在住の白石光隆氏に、小学校1年生を対象にした模擬アウトリーチコンサートを披露していただきました。
受講生からは、「今までコンサートを行ってきたが、頭の中がモヤモヤしていたことが言語化、図式化されて整理され、考えるべき事がはっきりした」「マンネリ化してしまいがちなプログラムを根本から見直すことができた」「コンサートのマネジメントをするあり方、演奏家としてのあり方がよく理解できた」。また、加藤氏、白石氏の息の合った素晴らしい演奏を聴き終えると「実際の模擬アウトリーチを見る機会はなかなかない、それを目の前で見ることができ、たくさんのヒントをもらった」などの感想が寄せられました。
講座の最後には、受講生が2日間かけてグループワークで話し合ったプログラムを発表。その後講師陣からのアドバイスをいただき、充実した2日間を終えました。
足立区にはたくさんの演奏家がいます。その貴重な人材を活かして、より区民の心に響くコンサートが提供できるよう、公社はそのお手伝いができればと願っています。
![]() 持ち寄った宿題を元に、2つのグループに分かれて 話し合いました |
![]() アウトリーチとは・・・(児玉氏) |
![]() 手づくり楽器で体験中 |
![]() お二人の息の合ったデモ演奏に聴き入る受講生の皆さん |
![]() これまで体験した事例など、意見交換を行いました |
![]() 二日間に渡って考えた、5年生向けの アウトリーチプログラムを発表中 |