大学でアートマネジメントを学び、紆余曲折ありながらも音楽に関わるお仕事を続けてこられた櫻井氏にTAN(トリトン・アーツ・ネットワーク)の活動についてうかがいました。TANは、高層マンションが建ち並ぶ中央区晴海のトリトンスクエアにある第一生命ホールを運営しています。
このホール内での事業は、室内楽を中心とした本格的なクラシックコンサートを行う一方で、「ライフサイクルコンサート」と題したシリーズでは、ターゲットを乳幼児から児童、主婦や近隣在勤者、シニア世代まで7層に分けてバラエティ豊かなコンサートを手掛けています。ホールの外では、アウトリーチコンサートや楽器体験ワークショップなどの教育普及プログラムやコミュニティ活動を、近隣地域に向けて仕掛けているそうです。
運営面においてはサポーターの方々が活発に活動されており、その背景には、サポーターの方々が自由にアイデアを実現できる機会が用意されていることが大きな要因としてあると感じました。
さまざまな人が訪れ、関わりを持ちながら、目覚ましく開発がすすみ変化している湾岸地域において、地域の方々に「私達の地元のホール」と思ってもらうことを目指し実践しているTAN。その取り組みは数々の示唆に富んでおり、この日の参加者の皆さんの胸に響いていた様子でした。
![]() ゲストスピーカーの櫻井あゆみ氏 |
![]() みなさん聞き入ります |